こんにちは、トモるです。
今日は、美味しんぼの第4話 「平凡の非凡」を紹介したいと思います。
まずタイトルがいいです。
平凡の非凡=普通の中にある普通じゃないもの
おそらく、巷にあふれる当然の物なんだけど、よく見ると普通じゃないもの
みたいな物語かな?タイトルから推測して読み始めました。
物語の内容
東西新聞に勤める山岡と栗田は、東西新聞の100周年記念事業「究極のメニュー作り」の担当となった。
そのなかで、数々の出来事が起きる中で、料理を中心に、解決してしていく物語である。
今回の回では、東西新聞がある催事で食通のお金持ちから大変貴重な絵を借りることに成功しました。
その方を接待するために、銀座の超有名店を使うのでした。
その際に、栗田と山岡は、勉強のためと、部長についてくるように指示を受けしぶしぶ付き合うことになりました。
待っているところに登場したのは、関西弁がきつい、いかにも億万長者という方でした。
最初は、機嫌がよかったのに、料理が出るたびに、段々と表情が曇り始めます。
そして、5月なのに、アユが出た時点でキレます。
なぜなら、アユの天然ものが食べれるのは、アユ釣りが解禁する6月以降だからです。
表情が曇っていたのは、季節外れの食材、養殖ものを使っていて、日本料理の一流店のもてなしでなかったからでした。
キレたお金持ちは、これでは、自分の絵も粗末に扱われると思い、大変貴重な絵を貸すのをやめると言って帰ろうとします。
その際に、山岡は、聞こえる声で
「料理もひどかったけど、それぐらいでヘソを曲げるなんてけつの穴が小さいじいさんだ…」
と一人事を言います。
それを聞いたお金持ちは、山岡に
「なんやて!そんな大きな一人事があるか!」
と山岡に対しても怒ります。
そして山岡は、
「今回、あんたから借りる絵は、催事の目玉なんだ、俺がもう一度招待するから、それでおいしかったら絵を貸してほしい」
と言ったのです。
そして、お金持ちは、
「納得できへんかったらどないすんねん!ただではすまさんぞ!」
と言い去るのでした。
山岡の上司の部長は、「この店よりもうまい店を見るけるなんて難しいだろ、どうするんだ。」と半信半疑です。
山岡は、「銀座のすべてを知っているやつがいる、あいつ力を借りれば…」
と言い残し店を出るのでした。
あいつとは、稀代の美食家なのか?銀座のドンなのか?正体は!
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浮浪者でした!
あいつは、銀座の店中のゴミを片付けながら、あまりものをもらう生活をしていたのでした。
そのため、そのあまりものからその店の味、内部事情を知ることが出来たのです!
そして、あいつは、銀座の超有名店がダメになった理由も知っていました。そして、おすすめのお店を教えてくれるのです。
ここで、山岡はもう一つの手を打つのです。
料理人は、見つかった。それ以外にすることはあるのでしょうか?
皆さんも一緒に考えてください。
料理は、何のためにありますか?
おなかを満たすため、人を喜ばすため…
この場合は、お金持ちに満足してもらう=気遣いをしているということを料理で示さないといけません。
お金持ちが喜ぶ、気づかいを感じることができる料理とは?
そこで、山岡が選んだのがその当時ありふれた日本の朝食でした。
「炊き立ての白飯、味噌汁、イワシの干物」
これだけです。
部長以下みんなは、山岡に失望しました。
こんなもので接待ができるわけないと。
しかし、匂いを嗅いで金持ちは、何か違いを嗅ぎ取るのでした。
一口白米をほおばると、コメ相場で当てたお金持ちは、
米の銘柄、精米方法、研ぎ方、炊き方を当てていきます。
白米に満足します。
そして、味噌汁を一口すすります。
国産大豆のみそ、豆腐もにがりで作った正真正銘の豆腐、だしは、枕崎の鰹節のいい所を使っている。
この時すでに、この料理に感動しています。
そして、最後にイワシの干物に、期待をして頬張ります。
ふるさとの味だったのです。
もう大満足。
この何十年くうたこともないうまい飯やったわ。と満足して
絵を貸してもらえるようになったのでした。
この物語からの教訓は、なんでも単純に考えてはいけないということです。
接待とは、相手を喜ばしてなんぼです。
初めにミスったのは、お店の今の現状をしっかり把握できていなかったことです。
一流と聞いてるから大丈夫だろう。自分で確認せず、名前だけで選んだのです。
ここでそこそこのお店に連れていってたら、この物語もなかったと思いますが、
おそらく絵もそのまま借りれていたでしょう。
しかし、一度失敗してしまった。お金持ちは、怒りながらヒントをくれました。
こんな、気持ちもこもってないええ加減な接待してるやつ=自分の絵も粗末に扱うやつということを教えてくれたのです。
そのため、2回目は、ただ単純においしい食事を出すだけでなく、料理に心遣いをふんだんに感じることができるものにしたのです。
それが、昔の製法の白米、味噌汁、そして故郷の味の干物だったのです。
その気遣いを気づける心も豊かなお金持ちで、その気遣いを感じ取ることが出来たのです。
そして感動したのです。この感動は、ありふれた朝食のようなメニューであるけど、その一品一品は至高の一品だったのです。
平凡の非凡がわかる人は違いがわかる
=違いを知っている
=できる人
になるのではないでしょうか?
このように、思いのキャッチボールが出来ればそれだけで幸せなのかもしれません。
皆さんは、思いを伝えるために、行っている平凡の非凡はなんですか?
トモるは、昔資料を作る時に、ホッチキス止めする際に、最後に、裏側のちょっと浮いているホッチキスの針を金属の定規で押し付けて、手に引っ掛からないようにしていました。
少しのことですが、このような違いに気が付ける人と一緒に人生を送りたいとトモるは思います。
では、またブログで!