こんにちは、トモるです。
今日は、ちょっと見たテレビ番組で思い出された新聞記事についてです。
NHKの番組で歴史秘話ヒストリアという番組があります。
今回見たのは、「軍港・呉と戦艦大和 「世界の片隅」の町 悲劇と復興」
というものでした。
番組では、呉という町がどうやって発展していったか?
その中で、生まれた悲劇、戦後の復興に活かす力が語られていました。
その際に、戦艦大和を建造するために、呉の工程を再構築して効率的に仕事ができるようにしたり、
それまで、下から作っていくことが当然だったものを、船体を複数のブロックに分けて、工事を並行に進めていくブロック工法を取り入れたり、
工事の進捗を管理する、工数管理を行っていたり、
今のものづくりにつながっていく、技術がふんだんに取り入れ、何とか無茶な工期に間に合わせる事ができたということが語られました。
この番組を見ていて、昨年大きな話題になったプラントメーカーの巨大損失の記事を思い出しました。
特に大きかったのは、千代田化工建設の「キャメロンLNGプロジェクト」の損失です。
この損失を発表して、ストップ安、現在も株価は戻ってきていません。
このプロジェクトの損失の原因は、熟練工の不足と言われています。
まずは、ハリケーンの復興工事に熟練工を取られている事、そして
トランプ政権になって以降、ビザ切れで帰国する熟練工が多いこと、シェールオイルプロジェクトとの熟練工の取り合いなど、もともと積算していた人件費以上の金額を出さないと工事がままならない状況になってしまい巨大な損失を出してしまったようです。
もしかしたら、千代田には驕りがあったかもしれません。
LNGプラントでは、世界では一番実績のある会社である為、経験があまりない北米でも当然マネジメントできると思っていたかもしれません。
これは、メーカーの技術者ならだれでも知っている4M変更についてしっかり考えていなかったのではないかと思います。というか想定外だったのではないかと思います。
4M変更とは、
Man(人)
Machine(機械)
Method(方法)
Material(材料)
上記4つの変更がある場合、注意してマネジメントをしないといけません。
特に、プラントメーカーでは人が大切になります。
この人の能力は、エリアによって異なりますので、これをいかに低減していくかが、世界中でプラントを作るプラントメーカーによって必要なのではないかと思います。
そのなかで、日経の記事に3月6日付で”日揮「モジュール」に活路”
という記事がありました。
現場での人による不確実性を極力押さえるために、現場以外の国で、プラントをモジュールでつくり、それを現場では組み合わせるだけにするという「モジュール工法」を今後、多く取り入れていくということでした。
モジュール工法では、現地での人によるリスクを低減できますが、ち密なモジュールの製作、運搬計画、など全世界的なマネジメント能力の有無がプロジェクトの成功のカギになりそうです。
世界的な分業といっても差し支えないかもしれません。
世界のどこが最適か?その都度考えることでリスクを低減できるかもしれません。
プラントメーカーだけではないかもしれません。
これから仕事特に、ホワイトカラーは、どこを使うのが最適(費用、能力)かということを会社は考えていくでしょう。
私たちが、使われる側だとしたら、世界との競争に勝てる能力はあるのか?
フラットな世界では、常に自分という価値を考えて生きていかないといけなる時代が来ると思います。
皆さんは、唯一無二な人になるために、どんな努力をしていますか?
では、またブログで!