こんにちは、トモるです。
今回は、漫画バーテンダーより~古き仲間~のエピソードをお伝えしたいと思います。
主人公の佐々倉溜は、あるバーに新米として入りました。そのバーには、22日に必ずくるお客さんがいました。そのお客さんは、亡くなったマスターがほかのバーで修行していた時の仲間だったそうです。そのため亡くなったマスターの奥さんから無下に扱わないでほしいといわれます。その中で、その客さんは、毎回、バーテンダーが作ったカクテルをまずいといって一口しか飲まない人だそうです。佐々倉は、どうしてそのお客さんが、このバーに来るのか?なぜまずいというカクテルを飲みに来るのか?悩みます。そして、いつも行く居酒屋で、「まずい酒…」と独り言を言って、店のおやじに「まずくて悪かったな。」と言われてしまいます。言い訳をする中、おやじの作るハイボールはおやじじゃないと作れない酒ということに気づきました。そして、あのお客さんも、このバーしかないカクテルを飲みに、特別な日に来ているのではないかと。
そして、佐々倉は、次の日そのお客さんに語ります。
昔話になります。多分、戦争が終わった直後、場所は横浜、日本のバーの歴史は、港から始まったそうです。
~ここからカクテルを作ります。~
見たこともない鮮やかな色、複雑な味わい、そこで出される酒はきっと芳醇で華やかで、輝いて見えたでしょうね。
そしてお客様にカクテルを差し出します。
OLD PAL 「古き仲間」
そして佐々倉は、また語るのです。
お客様がいらっしゃる22日は、亡くなったマスターの月命日ですよね。気づいたんです。お客様は、亡くなったマスターに会いに来てるのではないかと、
ここで、お客様は、激高します。「ただの語呂合わせて、ワシを丸め込むな!」と
佐々倉は、どうぞ召し上がり下さいと進めます。
お客様は、怒りが収まらない状態で、一口カクテルを口に含みます。
そして、そのカクテルに亡きマスターの味を感じます。
お客さんが驚いている所に佐々倉は、こういいます。
「おそらくそのカクテルは、今の人が飲めば、ぬるくて美味しくないと思います。」と
お客さんは、「このカクテルが不味いだと!」と怒りそうになります。
また佐々倉は、語ります。
氷も冷蔵庫もない時代、酒やグラスを冷やすこともできず、カクテルは今ほど冷たくなかったそうです。でも、冷房も普及していない頃です。かすかな涼味でも十分に感じた。
マスターは、時代が変わってもあなただけには、あの時代の昔の味を作り続けてきたんでしょう。古き仲間のために。
美味しさは、味だけじゃない、たぶん誰がつくり誰と飲んだかの方が大事なんです。
そこにかけがえのない人との思い出があるから、どんな時が経っても美味しさの記憶は永遠に残る…と
お客さんは、感動してお店を去るのでした。
素晴らしいエピソードです。皆さんにも、この人と食べた、この人が作った思い出の味があるのではないでしょうか?それが今は美味しいと評価されなくても、その時に一緒に過ごした時間、思い出が最高の調味料になって、その人にとってかけがえのない美味しさになるのではないかと思います。
トモるの、思いでの味は、おばあちゃんの卵焼きとお母さんのうっすい味噌汁です。
おばあちゃんの卵焼きは、砂糖がこれでもかと入っていておそらく一般的には美味しくないでしょう。しかし、その卵焼きを食べると小学生のころに田舎に帰った時の楽しい記憶が蘇ります。おばあちゃんは高齢で、もう卵焼きを作れませんが、いつもトモるに会うと、「トモるくんは、いつも卵焼きをおしいといって食べてくれたなー。」と昔の思い出を懐かしみます。そして、実家に帰ると、お母さんのうっすい味噌汁が待っています。一般的には、美味しくないかもしれませんが、これを飲むと実家に帰ってきたなーと感じます。
人生とは、このような自分にとってかけがえのない思い出をコレクションしていると考えると、とっても幸せに人生を過ごせるのではないかと思います。
~Priceless お金で買えない価値がある、買えるものは~
どこかのカード会社のキャッチコピーですね。
共に過ごした時間=かけがえのない資産(価値)だと思います。
そんな心も、金持ち父さんになれる人生を歩みたいものです。
資産運用の目的は、お金をふやす事ではありません。
人生を豊かに過ごすために、お金が必要なので、お金を増やすのです。
お金がなくても、心が豊かにあれば一番いいですが、残念ながらそれは難しいでしょう。
そのために、資産運用をしていくのです。お金に気を取られすぎて大切な事を見失わないようにしないといけませんね。
それでは、またブログで!